7月22日

8時半起床。寝る前よりは体調が回復していた。大事をとって今日はプールを休むことにし、朝ご飯を食べ、デリダの講義録『獣と主権者』を読む。まず何より、語りに圧倒される。引き込まれるような、突き放されるような感覚。読み切れるといいのだけど。ところで、大学の図書館に2巻が置いていなかった(蔵書目録に入っていない)のだけど、何故だろう……。

12時ごろ、疲れて昼寝。大学の友人と、去年の内定先で研修をしてくれた人とが、何故か親しげに我が家(現実より綺麗で広い)に来る夢を見た。勝手に家に各々の持ち物を運び込んだり、家にもともとあったものを運び出したりしているのをずっと傍観していた。作業を終えた2人は、帰り際に直径1mほどもある巨大な白い石をひとつ、流しに置いていった。用途は水槽の底に敷き詰められているものと同じで、水を濾過するものらしいが、それは石ひとつで効果のあるものだったのだろうか……。

14時起床。話題のポケモンGOをインストールしてみるも、自分が動くのがどうにも面倒なので放置。読書。

16時頃に三条駅のBOOK OFFへ。カズオ・イシグロの"When We Were Orphans"が108円で投げ売りされていたので購入。ほかにも数冊。社会人向けのルネサンス期から現代までの世界史の本と、黒田龍之助『外国語の水曜日―学習法としての言語学入門』を流し読み。前者は、世界史コンプレックス(大学入学以前は歴史というものにとんと興味を持っていなかったが、入学して社会科学や人文科学に触れるにつけ、その重要性を思い知らされるも、誤魔化し続けて今に至っている、という話)を刺激された。後者がとても好きな本だった。大学に入る前にこういう本を読めたら、という気持ちもないではないが、むしろまだ大学にはこうした聖域のような空間が残っているのだと元気づけられた。手持ちが少なかったので、残念ながらその場では買えなかったが。

帰宅後、黒田龍之助の本に啓発され、テーブルに積み上げられた山の中からロシア語の参考書(なんとそれも黒田が書いた本だったらしい)を引っ張り出してきて読んだ。2,3年ほど前にも読んだ(が諦めた)ことがあったみたいで、序盤には書き込みがちょこちょこあったし、キリル文字と発音もなんとなく覚えていた。なんであれ本を買うのが好きなせいで、家に何冊も外国語学習の本が転がっているので、そのうちの少しくらいは活かしてやりたいと思っている。それと、皮算用だけれど、ロシアに行きたいと考えているので、ちゃんと勉強します。