7月16日
12時頃に起きた。昨日の生活があんまりにもあんまりだったためか、眠りが浅い。電車のロングシートに座って本を読む女の子に話しかけて仲良くなる夢を見た。こんなコテコテなボーイ・ミーツ・ガールの筋書きを久しぶりに見た。そういう体験に飢えているのだろうか。
とにかく眠かったので、ゴロゴロしながら作り置きしていたカレーとトマトスープを食べ、何度かうたた寝をする。現実のものよりも数倍広く綺麗な自分の部屋にサークルの知人たちが集まって、プロレスごっこをする夢を見た。後輩のひとりが足で網戸を蹴破るところで起きた。
気づけば何もしないまま20時を回ってしまっていたので、とりあえず枕元に転がっていた『スタインベック短編集』から『襲撃』、『肩当て』を読んだ。
- 作者: スタインベック,大久保康雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1954/08/25
- メディア: 文庫
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短編集は短い時間で濃密な物語を楽しむことが出来るので読み手に優しい。
しかし、スタインベックの描くものは、短編であってさえ手軽に楽しめるようなものではなく、物語に現れる人間の魂や自然の持つ力強さは、たびたび僕のページをめくる手を止めさせ、何物かへの畏怖を抱かずにはおれない。だからこそ、なにかの営みが行き詰まったときや、過去の感傷に負けそうになるとき、こういう本を開きたくなるのだと思う。
明日は10時から祇園祭の前祭に行くので、早めに寝ることにする。